リンパとは?エステティシャンがリンパの働きなどを詳しく紹介するよ

リンパやリンパ系って? エステティシャンが徹底解説! エステの基礎知識

「リンパってよく聞くけどよくわからない」
「そもそもリンパってなんなのさ!」

この記事ではリンパについて知りたい人のために、リンパについて詳しく書いていきます。
ちょっと小難しいような話もありますが、興味がある方は読んでみて下さい。

chama
chama

こんにちは、chamaです。
元エステティシャンとして働いていた時に勉強した知識をもとに、出来るだけわかりやすく紹介していくよ!

リンパって言葉は聞いたことがあるけど、それが何かよくわからない。なんて人はかなり多いと思います。
エステに行くと、よくエステティシャンに「ここがリンパが~」なんて言われた経験はありませんか?

ということで今回は基礎的なリンパとは何か?について書いてきます。

リンパってなに?

リンパ リンパ系

リンパという言葉は皆さん聞いたことがあることがあるかもしれませんが、そもそもリンパとは何でしょう?

大まかにリンパと言ってもリンパは、以下の3つで構成されています。

・リンパ管
・リンパ液
・リンパ節

リンパ管は全身に網のように張り巡らされていて、その中を流れているのがリンパ液、そしてリンパ管のところどころにあるのがリンパ節です。

リンパ管とは

リンパ管は血管から染み出した組織液を回収する役割があり、その時一緒に入ってくる細菌をなどをせき止める役目がリンパ節です。
リンパ節は全身になんと約800個もあり、こうしたリンパのネットワークをリンパ系もしくはリンパと呼びます。

血液に沿って全身にネットワークを持つのがリンパ管で、手や足などから出発し多くの毛細リンパ管が何度も交流を重ねて太いリンパ管になるんです。
なので体の奥に行くほど太くなっていきます。

リンパ液とは

血液は大きく二つに分けて「血球と血漿(けっしょう)」から成り立っています。
血球は止血作用や酸素を細胞に運びばい菌をやっつける働きを、血しょうは主に細胞に栄養を運ぶ働きをしています。

心臓は血液を押し出すポンプの役目をしていますが、その心臓の圧で血液の中の血漿が血管の外にしみ出します。
これを回収して心臓へ戻す働きをしているのがリンパ管です。
その際血管から染み出したものが組織液になり、組織液がリンパ管に吸収されるとリンパ液となります。

リンパ節とは

リンパ管に組織液を回収する際、一緒に老廃物も入ってくるためフィルターで除去してクリーンな形で心臓に戻さなければなりません。
そのフィルターの役割を果たすのがリンパ節なのです。
リンパ節は1~25mmと場所によって大小様々でリンパ管上に約800個もあります。

リンパの仕事・役割とは

chama
chama

なんとなくリンパがどういうものか分かったかな?
ここからはそのリンパが体の中でどんな働きをしているか紹介するよ。

リンパの仕事は免疫機能

リンパの一番の仕事は免疫機能です。

私たちの体は体内や血液中に細菌やウイルスが侵入した際、免疫機能を持つ白血球が働き細菌などをやっつけてくれます。
一方最近などが組織液内にいた時は一旦リンパ管に回収されますが、必ずリンパ節を通ります。
リンパ節の中には白血球の中でも最強の強さを誇るリンパ球がいるので、
細菌のほとんどがリンパ節に達すると倒されるのです。

老廃物のろ過

もうひとつのリンパの大切な働きが老廃物のろ過です。

全身を流れるリンパ液にはタンパク質・脂肪などの栄養、乳酸アンモニアなどの老廃物も含まれています。
この老廃物はリンパ管に回収される際に栄養素と一緒に入ってきますので、リンパ液はリンパ節を通過するごとろ過されクリーンにして栄養素だけを心臓へ戻します。

血液は心臓を起点に動脈から全身を流れて静脈を通り再び心臓に戻ります。
血液が静脈を通過するとき、血管の中の老廃物は併走するリンパ管にうつされリンパ節でろ過されます。
ろ過された老廃物はリンパ液として再び静脈へ戻り心臓へ行くのです。

風邪の時熱が出るのもリンパの働き

リンパ節には白血球の中でも細菌と最前線で戦う「リンパ球」と、リンパ球が退治した菌の死骸を食べてくれる掃除担当の「マクロファージ」がいます。
マクロファージは掃除担当の他にウイルスなどが体内に侵入した際に、体温を上げるように指示する大切な任務もになっています。

リンパ管は全身にネットワークを張り巡らせていますが、スタートは足先や指先の毛細リンパ管皮膚の下にある浅いリンパです。
こうした毛細リンパ管は何度も合流し次第に太くなり体の深部に入っていきリンパ本幹と言います。
またリンパは左右で分担が異なり流れる経路も違うんです。

リンパは細菌と戦ってくれるスーパーマン

リンパ管内に約800あるリンパ節の中でも重要な拠点がいくつかあります。
それは耳の下・脇の下・太ももの付け根で、これらの場所はたくさんのリンパ節が密集しているのです。

chama
chama

昔風邪を引いた時に耳の下にあるリンパ節が腫れた経験はありませんか?
これは実はリンパ節の中でリンパ球が細菌と戦っているところだったんです。

リンパは体の中に入ってきた細菌と戦ってくれたり、老廃物をろ過してキレイな血液だけを心臓へと届ける大切な役割を担っているのです。

リンパマッサージをすることで、ダイエットや体の健康にも効果があるので是非取り入れてみてくださいね。

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